【きつねの赤足・後書きとボツネタ倉庫】

 ゲームは2007年4月6日に公開しました。
 重大なネタバレがあります。
ゲームをクリア後に見てください。
 
前作、「夏のはな夏のうた」の「お稲荷編」のネタバレも含まれます。ご注意ください。
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 「夏のはな夏のうた」ゲーム内容、ダウンロードはコチラ


 ここでは、ボツになった絵、制作の喜び、悲しみをグダクダウジウジと実にうっとおしく書いてます。
 後書きみたいなモノですから、嫌いな方はご注意ください。
 以下、ゲームのネタバレを含みます。


 今回のお話は、「夏のはな夏のうた」のお稲荷編の過去を書こうという所から始まりました。
 和弥は元々はただの化け狐だったけれど、悪い人に捕まり八津江村に売られたという設定までは前作でお話した通り。
 「夏のはな夏のうた」を読んでいなくても、これ1本でも楽しめる内容という前提で、和弥が捕まる前の話をと思い、書き始めました。

 いざ書き始めると、和弥の痴呆という設定のおかげで大変面倒になり、いっそ別のお話にしようかと迷走しはじめました。
 迷走その1、葉を女にして、百合っぽく。
 迷走その2、珠沙の口調(女王様、ギャル、アバズレ風など)
 迷走その3、桂と葉がアレな関係で三角関係に発展
 迷走その4、ナゾの妖怪退治屋

 迷いまくった末、一番最初の予定に戻りました。

 葉の腹違いの姉、桂。

 元々の名前は「茎」でした。
 葉が葉っぱだから姉は茎(読みはケイで)。桂のお母さんは、「花」を食べる害虫の名前です。
 ついでに、義樹は「木」で、セツは「節」。雪だけ仲間はずれなんですよ。
 ……名前をつけるのが苦手です。
 
 今回は1枚絵がないので表情をたくさん作ろうと思いました。
 桂の表情も色々あるのですが、よく考えたら怒った顔しか必要ない。
 赤面した表情とか、超笑顔とか作ったのに、使う所がありませんでした。
 
 最初の予定では、バケモノ退治屋を連れて葉の所に行くはずだったのですが、気がついたら自分で葉をブッ刺したり、殴り倒そうとしたり。
 これでも子供の頃は仲が良くて、一緒に遊んだりしていたんですけどね。 

 きつねの足の巫。金鱗小月天、葉。

 前半戦のヒロイン(?)
 男の巫女さんは「巫」の一文字でかんなぎ。もしくは巫男と書くそうです。
 
 金鱗小月天というのは、オカルトちっくに適当につけた名です。
 固久利村は月読尊を祭っておりまして、その小さな神様的な存在。
 髪色が金で目の色が薄いのは、色素が薄いから。葉のお母さんは極端に色素が薄かったんです。そして固久利村の村長もそれほど濃くなかった。そのために、葉は薄い色を受け継ぎました。
 桂はお母さんの色素が濃かったので、薄い色にならなかったのですよ。
 
 子供の頃は神社で育てられました。育ててくれた禰宜さんが良い人ならよかったんだけど、ぶっちゃけ虐待するようなロクデナシでして、こんな歪んだ性格に。
 義樹の番外編以外にも、葉が虐待されていた頃の話も書く予定でした。
 桂の視点で、虐待されているの? って感じのお話で。
 色々と考えていたら、なんだかベクターさんに置いてもらえないような、えっちでよくないお話になりそうだったのと、時間の問題でボツになりました。

 葉の本名は、本編にある通り「紅葉」です。死んだお母さんがつけてくれたんですよ。 

 珠沙(紅花)について。

 前半戦の主人公。後半戦のヒロイン。
 葉と接する珠沙は恋愛上手っぽくふるまっているけれど、実際にはそんなに器用な人ではありません。
 それを違う人の目線で書きたくて、「紅葉のみちしるべ」ができました。
 珠沙がやたらと「義樹はアホ」と繰り返してましたが、なんだかんだで好きだったんですよ。

 食いしん坊な訳ではなく、痴呆防止の為にがんばって食べていました。
 でも、甘いものは好きなんです。

 義樹の師匠

 頭巾の下はこんなかんじ。
 最初の予定では、桂に雇われて葉を退治しに来るはずでした。
 そこで珠沙と葉を相手に戦って、勝ったり負けたりという終わり方を考えていたんです。
 一度は出さないでおこうと思ったけど、後半戦で出す事ができました。
 紅花との直接対決はなし。対決しちゃうと退治されてしまうので。

 この人は、また別のお話の主人公。
 月読、夜の食国に関係する設定。
 日本神話が大好きです。

 

 祇瀬 義樹と「祇瀬屋」のみなさん

 祇の字は国津神を意味してます(たぶん)

 後半戦の主人公。(左の絵は関係ありません)
 義樹が「俺の生まれは〜」とか語り出したから長い話になってしまった。
 本当は、いきなり山の中で紅花と会う所からはじめればよかったんだろうけど、それでは義樹がどんな人なのかわからないかなーと思いまして。
 ギタリストを夢見る金持ちお坊ちゃまです。
 珠沙の話だと、なんでも買ってくれるオジ様なんですが、実際には干しイモや売れ残りの着物、小鳥くらいしか貰っていませんでした。違う人との記憶が混ざっていたのかも知れません。

 雪はもっとはかなくて嫉妬深い女でした。立ち絵を描いたらなんだか違う人になりました。
 悲しいですけど、絵にすると、文が絵につられます。
 つられると言うか、画力がないので絵に文を合わせる状態です。
 葉の目の色とか、紅花の服装とか。

 義樹の家は商人です。でも、時代の設定はとくに決めていませんので、なんだか変なことになってます。
 あと、実は義樹の家はバケモノを捕獲したり退治したりする人を支援する仕事をウラでしていまして、その仕事の関係で一人旅をしなければならないという家訓があるとかないとか。
 バケモノかそれを退治する人しか出てこない世界設定はなんだか息苦しいので、退治は師匠にまかせることに。この設定も、別のお話で書けるといいな。

 「夏のはな夏のうた」を読んでくださった方は、誰が和弥の昔の姿なのか、わかりましたでしょうか?
 正解はなんだかすごく卑怯な答えになってしまうのですが、よかったら当ててみてください。
 ちなみに、「和弥」は適当に付けられた名だからヒントにはなりません。
 

 正解の発表は、お問い合わせ頂ければお答えします。

 最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。
 よろしければ、また次の作品も読んでやってください。

 2007年03月
 多治見 塔子




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